日本生態学会第58回全国大会 企画集会 学会サイト

『ユネスコMAB(人間と生物圏)計画 ― 日本発ユネスコエコパーク制度の構築に向けて』

2011年3月8日14:15-16:15(予定) 札幌コンベンションセンター
※参加するには日本生態学会札幌大会の参加申込み(有料)が必要です。

 ユネスコは、人類の存続と持続可能な発展のために、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)の指定と活用を通じ、原生的な自然環境の保護と地域社会の福利の向上の両立を図る国際事業、Man and the Biosphere(人間と生物圏)計画を世界規模で進めている。MAB計画は、生物多様性と生態系サービスの維持・向上、および世界の文化的多様性を維持する上で、極めて優れた枠組みであると国際的に認知されている。
  ユネスコエコパークの自然保全制度上の意義付けや活用方法については、各国の状況に合わせて柔軟に設定することが認められている。世界の事例に学びつつ、しかし日本には先行する保全制度や関連活動が数多く存在するので、それらを俯瞰した上で、また独自の文化的背景を踏まえ、全体として効果的に機能するような立ち位置を取ることが重要であろう。本企画集会を通じ、MAB計画が国全体の環境保全戦略の重要な一部となることを目指したい。

プログラム
[T06-1] MAB計画の概要および本集会の趣旨説明 若松伸彦(横国大・環境情報)
[T06-2] ユネスコ・エコパークの世界での活用事例 池田史枝(横国大・環境情報), *比嘉基紀(森林総研)
[T06-3] ドイツにおけるエコパークと文化的景観の保護 中越信和(広島大・国際協力)
[T06-4] 我が国の自然環境保全の取組とMAB/BR(ユネスコ・エコパーク) 岡野隆宏(鹿児島大)
[T06-5] ユネスコ・エコパーク新規登録に向けての現状と課題 酒井暁子(横国大・環境情報)
パネル討論【日本に適したユネスコエコパークのあり方】(司会:松田裕之、パネリスト:湯本貴和、朱宮丈晴、増沢武弘、松井淳)

総合司会 鈴木邦雄(日本MAB国内委員会主査)