本書は望外の反響で、3か月にして重刷と決まりました.同時に、第1刷に多くの誤りがありました。すべて著者の責任であり、お詫びします.中澤港氏、藤田玲氏をはじめ、ご指摘いただいた方々に感謝します.また、あらたな誤りを発見された方は著者までお知らせください。
★vii頁末尾に追加:
★15頁:life
histry →life history
★23頁 表2-1 「2のみ」の「漁獲高2」が「5000」とあるのは「50000」の誤り
2のみ 5000 0 50 0 50000 50000
「1トンあたり漁業者1が2の2倍高く売れると仮定した.」は「・・・漁業者2が1の・・・」の誤り。その後に次の1文追加。「r=100, a=0.1, p1=0.1,
p2=0.2としたときの値。」
★48頁9行目:σeは環境揺らぎの大きさ,ξe(t)は環境ゆらぎを表す乱数,ξd(t)は人口学的揺らぎを表す乱数である → σeは環境揺らぎの大きさ,Ze(t)は環境ゆらぎを表す乱数,Zd(t)は人口学的揺らぎを表す乱数である
★49頁2行目:r(t)の平均r*,分散σe2,自己相関ρ(t)により,絶滅確率が計算できる. ・・・xe以下になる確率→ r(t)の平均r*,分散σr2,t年後との自己相関ρ(t)により,絶滅確率が計算できる.・・・xc以下になる確率
★49頁8行目: 式4-2のρ(τ)はρ(t)でよい。9行目のxeもxcの誤り
★59頁末尾: 「大きな違いを犯す」→「大きな間違いを犯す」
★69頁2行目 「これをtrophic cascade(まだ訳語はないが,あえて訳せば「食物連鎖の玉突き現象」)という」→「これをtrophic cascade(栄養カスケード、佐藤ら2001)という」
★69頁下から7行目 「食物連鎖の玉突き現象を考えると,種1が増えればそれを食べる種4が増え」→「栄養カスケードを考えると,種1が増えればそれを食べる種4が増え」
★70頁4行目:「種3は種1に比べ種4は種1を種2の0%〜20%ほど摂食すると仮定すると」→「種4が種2を摂食するのに加えて種1をその0%〜20%ほど摂食すると仮定すると」
★98頁表7-2:合計欄のH氏からM氏までは,(14, 30, 25, 28, 18)ではなく,(4, 19, 19, 22, 12)。
★99頁15行目:「表7-2の中では(4)のG氏が」は,「表7-2の中では(4)のH氏が」
★115頁:「マラリアに耐性をもつ鎌状赤血球が維持されるのも,性比が雌雄半々ずつになるのも,この頻度依存淘汰の例である.」→「性比が雌雄半々ずつになるのも,この頻度依存淘汰の例である.」(マラリアの記述を削除)
★124頁12行目:「人々がお上のやることに口を出すこと自体を戒めるうちは,何も説明しない.」→「人々がお上のやることに口を出すこと自体を控えるうちは,お上は何も説明しない.」
★126頁9行目 米本(2000) → 米本(1994) ☆誤りではありませんが、より詳しく、入手しやすい文献に変更します。
★126頁23行目 「ソ連の軍事費は国家予算の20%近く・・・言われる.」→「ソ連の軍事費は国家予算の40%近く・・・言われる(月尾・田原2000).」
★135頁図10-1 「・・・1945年の鳥瞰図(左)・・・1997年(右)・・・(準備書824頁より)」→「・・・1945年の鳥瞰図(右)・・・1997年(左)・・・(準備書824頁より。鮮明な図は序文iv頁に示したホーム頁参照)
★160頁第1行:「・・・互作用など,さまざまな弊害が生じる恐れ」→「・・・互作用などにさまざまな弊害が生じる恐れ」
★161頁表12-1 個体数消失数(ΔN)の値に誤りがありました.ΔNの欄は上(ミズトラノオ)から順に「 <1000 」,「 <100 」,「 <1000 」,「 <100 」,「 <100 」,「 <1000 」,「 <10 」,「 <1000 」,「 <1000 」,「 <100 」,「 <100 」,「 <100 」,「 <100 」,「 <100 」,「 <10 」 。最後のミスミソウは削除します.「記号の意味は表10-1と同じ.ここでは常用対数を用いた.」→「記号の意味は表10-2と同じ.ΔNが「<100」とは10以上100未満を表す(他も同様).ここでは常用対数を用いた.」深くお詫びして訂正します.訂正した表は上記ホーム頁参照
★162頁5行目の式: f(1)=0の後に次の式を追加。f(n)=Σfi(n) [和の範囲はi=1からn-1まで]
★172頁5行目:「しかし,最も深刻なのは死亡率であり,その逆数である平均余命の短縮である.この平均余命の短縮を損失余命(loss of mean life expectancy)という.」→「しかし,最も深刻なのは死亡率であり,平均余命の短縮である.この平均余命の短縮を損失余命(loss of mean life expectancy)という。以下では,損失余命を死亡率の逆数の差で近似的に評価する.」
★172頁:表13-1の注で年間志望者数→年間死亡者数
★172頁末尾:「自らの余命を続ける」→「自らの余命を縮める」
★184頁図14-2 「下図の人口,漁獲量,食肉生産量」→「下図の」をとる
★186頁図14-3 より鮮明な図に直しました。
★194頁図14-6 (北田1998)→(北田1998、2001)
★文献201頁,202頁
追加
北田修一 (2001) 『栽培漁業と統計モデル分析』,共立出版:1-335.
佐藤宏明・山本智子・安田弘法編著『群集生態学の現在』(京都大学出版会)
月尾嘉男・田原 総一朗(2000)『IT革命のカラクリ』(アスキー)
Tuljapurkar SD (1989) An uncertain life: demography
in random environments. Theor. Popul. Biol. 35:227-294.
差替え
米本(2000)の代わりに米本昌平(1994)『地球環境問題とは何か』(岩波新書)
(以上)
第2刷からの訂正一覧(2001年11月22日 現在)第3刷の訂正一覧も参照
小沢さんをはじめ、ご指摘いただいた方々に感謝します.
★iv頁最下行:「http://www2.ori.u-tokyo.ac.jp/~matsuda/enveco.html」→「http://cod.ori.u-tokyo.ac.jp/~matsuda/enveco.html」(以前のサイトは2002年2月頃閉じます)
★4頁下から2行目:「aijは種jが種iの」→「aijは種iが種jの」
★9頁下から10行目:「(N1,N2)=(a11/r1,0)」→「(N1,N2)=(r1/a11,0)」
★11頁下から10-11行目:「a11a22>a12a21ならば,2種ともに絶滅せず,定常状態で共存することがある.a11a22<a12a21ならば,2種は共存しない」 この2文削除
★12頁15行目:「a22r1<a31r1」→「a22r1<a12r2」同じく17行目「a33r2<a12r2」→「a33r2<a13r3」
★18頁図2-2の説明:「細い点線は」→「細い線は」
★65頁10行目:「CHj」→「CHf」
★80頁17行目:「r1やr2を増やし」→「r 2やr3を増やし」
★81頁22行目:「漁獲高hは,f=」→「漁獲高hは,h=」
★82頁3行目:「aii=ー1」→「aii=+1」
★101頁下から10行目:「cP(r-4adeP)/bd」→「eP(r-4adeP)/bd」
★115頁7,9行目:「p1」→「pt」
★154頁下から6行目:3つの確率の式の直後に,以下の文を追加「微小時間δtが十分短ければ,これら3つの事象は排反事象であり,どれか一つだけが生じる.」
★161頁下から9行目:「それぞれ長さlaと長さlbの歴史が失われる」このうち「「それぞれ長さlaと長さlcの歴史が失われる」(図12-3と記号が不統一でした)
★187頁本文下から10行目:「4つを提案する」→「3つを提案する」
第3刷、第4刷からの訂正(2002年1月3日年 現在)
ご指摘いただいた難波利幸さん、紺野康夫さんに感謝します。
★21頁:Thomas Hardin →Garret Hardin
★25頁4行目: 「漁獲量が最も多いのは,理論通り「一定獲り残し」方針である.1/5漁獲は漁獲量こそ実際と大差ないが,資源を守ることができた.1/3漁獲は漁獲量こそ実際より多いが,資源を守ることはできなかった.」→「資源を守りつつ漁獲量が多いのは,理論通り「一定獲り残し」方針である.1/5漁獲は漁獲量こそ実際と大差ないが,資源を守ることができた.1/3漁獲は漁獲量こそ多いが,資源を守ることはできなかった.」
★31頁:that it meels → that it meets
★32頁:表3-1 「A1」 → 「A2」(脚注含め2箇所) 「A2」→「A1」(脚注含め3箇所)
★36頁11行目,15行目:非可逆 → 不可逆
★44頁下から2行目:N0(1-R)<50 → N0R<50、 最終行:N0(1-R)2.5<250 → N0R2.5<250、 45頁1行目:N0(1-R)10<1000 → N0R10<1000、以上3カ所に誤植がありました。