大学院生(博士課程、修士課程)等募集

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どんな研究が出来るか さまざまな研究者との共同研究 研究室の選び方


2006年度より,横浜国立大学大学院 環境情報学府 は従来の環境マネジメント専攻を改組し、新専攻として環境リスクマネジメント専攻を設置する予定です。21世紀COE「生物・生態環境リスクマネジメント」プログラムの成果を踏まえ、いよいよ、横浜国大が日本の生態系管理のメッカとなる条件が整いました。修士課程,博士課程の学生を1次(夏)、通常2次(冬)に募集しています.秋入学制度もあり、また社会人には長期履修制度もあります。生態学を学んだ者,環境科学を学んだ者,数学や工学を学んだ者,人文・社会科学を学んだ者、いったん社会人となって再び学問を続けたい者のうち,下記に即したをもつ者を歓迎します.


どんな研究ができるか

5年先の流行を先取りする!

 過去に私が書いたことと比較してみよう。2004年3月 2003年

 今流行のことをやっていても,君たちが学位を取る頃に下火になっていてはだめ.5年後の流行を予測しないといけない.それは,全く新たな課題ではなく,むしろ,今まで地道に続きながら,光が当たっていない課題のそばにある.未解決の問題とその答への展望を正しく見据える者だけが見ることができる夢である.具体的には以下の通り.これらを最先端で研究できるのは,私の研究室をおいて他にはない.私一人では体がいくつあっても足りないので,志ある者の参加を切望する.

一粒で二度おいしい=さまざまな研究室と連携した共同研究・指導

 私は数理生態学者だが,過去の私の院生はさまざまな研究室に修行に行き,さまざまな技術を身につけている.私が共同研究を進めるには,多角的に物事を学ぶ院生が欠かせない.

大学院生を募集しています。
 独自の研究課題を考える学生は、その課題を尊重します。その場合、数理的考え方や論文のまとめ方は助言できますが、野外調査や実験計画については別の方の助言を求めてください。
 私が用意する研究課題を希望される場合、「私の研究」「私の主張」をご覧ください。別掲のような課題があります(2003年3月現在)

 予備知識。特に制限はありません。私のホーム頁を参考にして下さい。また、私が行っている講義を参考にして下さい。
 私が関わっている上記の問題の中には、社会的にも重要なものがあります。博士や修士課程だけでなく、卒業研究でもそれに答える研究を行うことは可能です。たいせつなのは、問題の本質をつかみ、多方面の意見を尋ね、明快な数理的研究を行って具体的に提言することです。多くの学生、研究者の助けを必要としています。

 学生にやる気があり、使命感と能力があれば、研究は進みます。学生が優秀ならば、教官は安心して社会に提言する時間的ゆとりができます。たとえ学生たちが直接社会に提言する研究をしなくても、学生たちが私の社会活動を支えているのです。


研究室の選び方

 インターネット時代になって、ウェブサイトを見てたずねてくる学生が増えました。ときには、「なぜ私の研究室を訪ねたか?」動機がわからない人もいます。大学院に進学する際、どんな研究室を選んだらよいか、私の評価基準を紹介します。

1)どんな研究をしているか? あなた自身がどんな研究をしたいのか? それはなぜか?

 流行している分野や単語(たとえば、進化、環境リスク、保全、管理など)のうち、自分の気に入った単語をウェブで検索しても、本当にやりたい研究ができるかどうかわかりません。あなた自身、自分のやりたいことがわかっていない場合が多いのです。流行を追うなら、今の流行より、あなたが学位をとる5年後に盛んになる分野を選ぶべきです。研究室を訪ねたら、その展望を聞くべきでしょう。そして、自分がやりたいと思っていたこととあっているか、考えてみましょう。
 社会に役に立つ研究もたいせつですが、まず、それを好きになれるかどうか、面白いと思うかどうかが先決です。すきになれない研究は、役に立つとしても、長続きしないでしょう。

2)研究活動が活発か? 

 研究室の活躍ぶりを調べるには、まず(英語の)論文リストを見ればよい.論文リストがない教官,査読付原著論文数の少ない教官の下にいても,これから評価を受ける院生が研究者になることはできない。教官のリストだけでなく、研究室のサイトも覗いてみて、助手や大学院生などの論文リストもみるべきです。
 すべて教授・助教授との共著になっている研究室では、独立した研究はやりにくいかもしれません。

3)研究室の雰囲気はよいか?

 学生の人数も重要です。人数があまりに少ない研究室は、何か原因があるはずです。人数があまりに多い研究室は、先輩後輩の間で指導が行き届かなければ、教官の指導は徹底できません。新しい教官にとって重要なのは、最初の学生を育てることです。
 単刀直入に、そこに所属している大学院生にメールや電話をして尋ねてみればよいでしょう。