2006年11月16日
東京女子大学/教授/石井 信夫(環境省マングース駆除事業検討委員長、同支援研究グループ)
マングース駆除事業における根絶計画策定等に携わる研究者を募集し ます。
平成12年度より鹿児島県奄美大島において、外来種・ジャワマ ングースの駆除事業が環境省によって実施されています。平成17 年度からは事業規模を拡大し、平成21年度までの5ヶ年間で、生 息地全体にわたる密度の低減化、分布域の縮小・分断化、実現可能な根 絶計画の策定を目指しています。今後、空間を考慮した数理モデルを用 いてマングース個体群の動態や駆除効果等を予測・評価することによ り、駆除作業の最適化、根絶可能性の検討、必要なコストの算出等を行 いたいと考えています。同事業の支援研究グループは、この事業の計画 策定を専門的にサポートする研究者を雇用する予定です。 つきましては、以下のとおり、理論生態学の専門家として本事業に参 画し、事業の推進に中心的な役割を担っていただける若手の研究者を募 集します。
記 応募要件等
1.本事業における役割 採用された研究者は、奄美大島におけるマングース駆除に関わるデー タ分析を行い、数理モデルを用いてマングースの個体群動態や駆除効果
等を予測・評価し、その結果に基づいて事業の計画および実施内容につ いて具体的な提言を行うことが求められる。なお、事業内容についての 本研究者の提案は重視されるが、決定権はない。
2.雇用等条件 給与は、研究能力と経験に応じて決定。 採用後には、原則として当研究グループあるいは当研究グループが委 託する大学等の研究室に所属するリサーチフェロー(あるいは学術研究
支援員)として待遇。環境省の委託により当該研究室が雇用するポスト ドクトラルフェローとして、マングース駆除戦略の策定を自身の最重要 研究課題として、本事業主体と恊働して取り組むものとする。
3.研究の実施条件および権利 この研究は、環境省奄美野生生物保護センターおよび東京女子大学・ 石井信夫教授(本募集責任者)、森林総合研究所・山田文雄博士、琉球
大学・小倉剛助手、東京大学・石田健助教授、宮下直助教授、横浜国立 大学・松田裕之教授、と共同で取り組むものあり、当該研究者はこれら の機関・研究者と密に情報・意見交換を行いながら研究を進めることが
奨励される。採用者は、本事業の検討委員(上記の内、最初の4名)お よびマングース駆除チームと緊密に議論し、また関連学会等に積極的に 参加して国内外の関連研究領域の動向に精通するよう努める。また、奄
美大島に年2ヶ月程度滞在し、駆除作業実施現場の見学、駆除作業関係 者との意見交換等を行い、現場の状況や奄美大島のマングース個体群自 体の理解に努めるものとする。学会参加、現地調査等に要する旅費等の
研究費は、適宜、支給する。 採用者は、原則として、本事業に関するすべてのデータを利用できる ものとする。また、得られた研究成果については、環境省事業の一定の
規準のもとで、筆頭著者として、学会誌および専門書等に原著論文を発 表し、自らの研究業績とすることができる。4.資格等 博士の学位を有し(近日中に博士号を取得見込みの者を含む),野生
生物の保全および生態系管理に強い関心があり、生態学,特に個体群生 態学の理論面に関する深い知識を有する方。
4.雇用期間 平成19年1月ないし4月から1年間。ただし、適切な事業計 画が策定できるまでの期間として3年程度が見込まれていることから、 1年ごとの更新で、約3年間(平成21年3月まで)の雇用を予定
している。
5.応募方法
1次応募締切:平成18年11月30日(必着)
書類提出先:東京女子大学文理学部、石井 信夫
必要書類:
・応募書面(形式任意、氏名、連絡先住所・電話・ファックス・e- mailアドレス、本人の資質および既往実績等について問い合わせ可能な 研究者2名の氏名・連絡先)
・略歴書
・研究業績一覧
・応募の動機と本事業に参画することについての抱負を日本語で A4用紙1〜2枚にまとめたもの。
6.参考資料以下のURLに掲載してあるものを、取得して参照のこと
http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/~ishiken/AMMG/
・マングース駆除事業の概要・最新の駆除実績に関する図表
以上
連絡先、応募先167-8585 東京都杉並区善福寺2-6-1東京女子大学文理学部
石井 信夫
電話03-5382-6471
nishii@lab.twcu.ac.jp