風力発電問題
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リンク グリーンエネルギー青森(丸山康司さん) 風力発電と子育て日記
風力発電施設と自然環境保全に関する研究会 松田の発表
3/16 横浜国大風発シンポジウム−エネルギー問題から鳥衝突問題まで− 多彩な顔ぶれ。
6/22 足利工業大学「風力エネルギー利用総合セミナー」
7/7 あわら市「風と生き物のシンポジウム〜風力発電と自然との共生を考える〜」
最近の私の風力発電関係の主張 (2007.4月以降の発言は、松田公開書簡の「風発」カテゴリーを参照)
- 2007-03-17 3.16シンポジウム会場準備など、ありがとう 風力発電事業者が運転後の鳥類のデータをとるべきというのはその通りだと思います。私の希望としては、その事後調査に野鳥愛好者に協力いただきたいと思います。・・・せっかく鳥対策が風発の大きな社会問題になり、事業者側も対策の必要性を認識しているのに、反対派が「一切の影響」がないよう求めていては、交渉になりません。・・・これは、野鳥関係者にとってももったいないことだと私は思います。・・・【私が鳥学者の参加が少ないと指摘したことに対して、・・・もっと鳥個体群への影響について危機感があれば、より多くの鳥学者が関心を持つでしょう。
- 2007-03-12 風力発電と水素燃料電池 以下の論文は面白いです(Jacobson et al. 2005 Science 308:1901-1905)細かいところは異論もありそうですが、(風力発電で)燃料電池を作るのは、環境にも健康(大気汚染物質)にもやさしいというもの。・・・電池ならば(素人考えでは)現地生産が可能で、送電線を引っ張る必要はないかもしれないと思います。洋上でもよいでしょう。・・・そもそも、現在の石油と費用の比較をする必要はない。化石燃料資源は有限であり、いずれ欠乏し、高騰します。その前に、代替エネルギーを開発する必要があるのです。・・・
- 2007-03-04 3.16 横浜国大風発シンポジウム 以前お伝えした・・・シンポジウムの講演要旨ができました【】。
- 2007-03-02 ・・・加賀市の公式サイトに掲載されている加賀市長の見解には驚きました。・・・風力発電は環境影響評価法の対象事業ではありません。・・・しかし、「一切の影響が出ない」というのは、環境影響評価法の趣旨ではありません。事業を行う以上、そのようなことは原理的に不可能です。・・・法の対象事業ではない風発事業に対して、法でさえも求めていないような措置を求め【ていることになります】。・・・天然記念物のマガンが1羽でも当たってはいけないという意味ではありません。懸案の片野鴨池の場合に重要なことは、ラムサール条約登録地に越冬する雁鴨類が今後も存続し続けることです。・・・貴重な自然の価値は、加賀市は自ら所有する片野鴨池だけでなく、あわら市との共有財産と考えるべきでしょう。
- 2007-02-28 函館市汐首岬の風力発電計画について ・・・現在の制度では、入札/抽選に当選してから合意形成を図っていては、係争する案件については時宜を逸します。したがって、抽選前に委員会を開催したことは正しかったと思います。・・・関係者の方々に深く敬意を表します。
- 2007-02-19 「不都合な真実」から目をそむける風発反対運動 先日、「不都合な真実」を見ました。あそこにもしっかり風力発電の映像がありました。CO2削減のために風発を推進しようという趣旨だったと思います。実際にCO2削減に繋がるように、そして鳥の衝突などの影響が小さくなるように、工夫を考えたいと思います。 【加賀市長は渡り鳥に一切の悪影響を与えない限り風発に反対しているということですから、加賀市の水田を餌場としている、減り続けている】鴨池に飛来するカモの保全については、加賀市を挙げて取り組んでいただけるでしょう
- 2007-02-17 1.27金沢大学里山シンポジウムでの風発の議論 会場でも話題になりましたが、風力発電は里山運動をしている方にとっても心配の種のようです。シンポジウムの際にも「個体群への影響は小さいのだろうが心配だ」というような発言をされていたと思います。福井県の水田があるからこそ、マガンはあの場所にいるはずです。芦原市と協力することが鴨池にとっても必要でしょう。あの観察場所はよい観光スポットになるだろうと言っていました。C教授も湖の向こうの田園風景をたいへん褒めていました。
- 2007-02-05 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会の委員になりました。 洋上風発も検討するでしょう。その際に、人工漁礁も作って漁業者の合意を得る必要があるでしょう。 国立公園(陸上)は、特別地域を除けば、今でも作ることができるはずです。
- 2007-01-23 3.16横浜国大風発シンポジウムを開催しますので、お知らせします。 横浜国立大学21世紀COE「生物・生態環境リスクマネジメント」公開講演会
日本における風力資源エネルギーの可能性−環境への負荷,エネルギー源としての有効性と将来性ならびに採算性を総合的に考慮した合意形成にむけて−
- 2007-01-09 (風力発電については、鳥の衝突ばかりが大きく取り上げられていますが、反対している人の気持ちの中には、景観を損なっているという問題が、少なからず根底にあるような気がします。しかし、このことがまったく取り上げられていません。またお話する機会がありましたら、議論を深めましょう。)・・・景観はかなり主観的な問題で、かつ、現時点では最も環境影響評価で対策がとられているものです。私のように国立公園でもどんどん建てろというと現行法でも景観に引っかかるでしょう【。】法律にのっとって意見を言わないと、おかしなことになるでしょう。環境保護は、本音で語るところから始めたいものです。守る側が本音は別で、絶滅危惧種はその口実と言う状況は、○○さんが「神話」と呼ぶ状況ですね。 またゆっくり議論しましょう。
- 2006-12-09 会議の開催 疲れました−鳥衝突のリスクはゼロにはできません。その場合でも、減らす工夫が必要です。それには、技術と知見が必要です。○○には、他にも多くの風発が立ち、予定されていると聞いています。環境影響評価がしっかりされているかどうか、現状がわかりません。これは、予定地の現場を見ても、計画と事業者を見ないとわかりません。事業者と環境コンサルの見定め方を、○○さんに習いたいと思っています。
- 2006-12-03 12.2 函館汐首岬風発予定地検討会−本日は、戸井委員会が皆さんの誠意と熱意によって成り立ったこと、たいへん意義のあることだと思っています。抽選前の段階でこのような委員会が開かれたことは稀有なことであり、本来はこのような合意形成は単独の事業者が開催すべき案件とは私も思いません。野鳥の会の提案を受けて開催にこぎつけたのですから、事業者としてもたいへんな決断だったと思います。 風発によって大手電力会社が他の発電量を明確に下げないのは、彼らの都合だと思います。政府は新エネルギーを推進しているのに、大手電力会社は必ずしもそれに積極的ではないとも聞いています。私個人は、この点で、大手電力会社の利益が自然保護の利益と合致するとは思っていません。
- 2006-11-21 風発委員会の合意形成−また、現在のNEDOの抽選による風発予定地選定は理解しがたいものです。本来ならば計画段階でそれぞれの条件を評価し、適切な環境影響評価を準備しているかを評価して、審査して事業地を選ぶべきではないでしょうか。 法律的にそれが可能かはよくわかりませんが、計画段階から評価して審査する形式のほうが合理的だと思います。 もう少し、環境団体も鳥衝突だけでなく、広い視野で見て欲しい。風車の廃棄物対策が問題といってましたけど、原発や火発に比べて、はるかに廃棄物は少ないと思います。
- 2006-11-05 風力発電のリスクと不可思議な反対運動の標的/11.4野鳥の会「風発国際シンポジウム」に参加して:野鳥の会は1羽たりとも鳥が風発に衝突するのはいけないと主張しているかと思ったが、どうも、力点は環境影響評価を適切に行えという主張に移ってきたように思う。これは異論がない。むしろそれはまじめな事業者も望んできたことだろう。風発に鳥が当たるのは避けられない。問題は、その個体群への影響を減らすことである。今のところ、まじめに調査し、公表している事業者を反対派は槍玉に挙げていて、よりずさんな業者は表に出ないのでたたかれないという構図に見えます。正直者が馬鹿を見るような反対運動では、事態は好転しないでしょう。
- 2006-08-06 環境に悪影響が一切でない風力発電とは− 環境団体の反対意見にある悪影響が一切でないようにしろとはどういうことでしょうか。環境に悪いことを一切していない人は、誰もいないと思います。
- 2006-05-01 週刊金曜日「飛ぶ鳥を落とす風車」−記事を書くときは、取材先に記事を確認してから出すのが礼儀だと思います。正確な記事を書くなら、私はそう願いたい。
- 2006-04-29 風発の鳥衝突問題をめぐる最近の議論−オジロワシ・オオワシの事故原因として、自動車・電車・電線等への衝突事故に比べ風車への衝突は非常に少ないという認識は、鳥学者の間でも定着しつつあると聞いています。
- 2005-04-29 風力発電における鳥衝突死のリスクとは :国立・国定公園内における風力発電施設設置のあり方に関する検討会(第6回)を拝読しました。この委員会で、私としては承服しがたい発言があります。たしかに衝突死という影響因子を「実行可能な範囲内で」避けるべきだということは承知しています。しかし、「一個体でも悪影響があれば、その地域個体群にとって重大なダメージとなる可能性」という文言は、承服しかねます。1個体でも重大な影響とは、何を根拠に言われているのでしょうか?
関連企画
1/27 *金沢大『里地里山の生物多様性保全』
3/19 日本生態学会愛媛大会 自由集会W03 (18時ー20時)
6. 風力発電にかかわる合意形成と理念共有の差違:丸山康司(産業技術総合研究所)(15分)