関連サイト:日本水産学会シンポジウム(2007年9月函館大会)「海を守り,食を保障する持続的漁業―海洋保護区と自主管理型漁業」
共 催:水産海洋学会、北海道大学大学院水産科学研究院
日 時:2008年3月2日(日)9:00〜17:00
場 所:北海道大学 学術交流会館 (〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目)
コンビーナー:帰山雅秀・齊藤誠一・桜井泰憲(北大院水)
挨 拶:水産海洋学会長 渡邊良朗(東大海洋研) 9:00-9:15
北大院水産科学研究院長 原 彰彦
趣旨説明:帰山雅秀(北大院水) 9:15-9:20
座長 齊藤誠一(北大院水)
1.生態系アプローチによる持続可能な水産資源管理に向けて
帰山雅秀(北大院水) 9:20-9:50
2.海洋保護区と漁業 桜井泰憲(北大院水) 9:50-10:20
3. 長期的な気候変動と漁獲に対する海洋生態系の応答 谷津明彦(北水研) 10:20-10:50
4.変動する水産資源の順応的リスク管理 勝川俊雄(東大海洋研) 10:50-11:20
5.海洋生態系の健全性の指標としての持続可能な漁業 松田裕之(横浜国大) 11:20-11:50
昼食 11:50-13:00
座長 桜井泰憲(北大院水)
6.海洋生物と生態系にやさしい漁具の開発 藤森康澄(北大院水) 13:00-13:30
7.北海道における資源管理の現状と問題点 鳥澤 雅(道中央水試) 13:30-14:00
8.日本海、根室海峡におけるスケトウダラの資源変動と海洋環境
石田良太郎(釧路水試)・三宅博哉(道中央水試)・八吹圭三(北水研) 14:00-14:30
休憩 14:30-14:50
座長 帰山雅秀(北大院水)
9.サケ類の資源管理 永田光博(道水孵化場) 14:50-15:20
10.水産行政における水産資源管理のあり方 −特にMSCとエコラベルについて−
幡宮輝雄(道庁) 15:20-15:50
11.水産資源管理の理論と実践 牧野光琢(中央水研) 15:50-16:20
総合討論 座長:桜井泰憲(北大院水) 16:20-17:00
開催趣旨
水産資源は人類にとって再生産部分を利用するサステイナブルな資源であり,種レベルに限らず海洋生態系をベースとした持続的資源管理法を取り入れていくことが肝要である。しかし,人類の食料資源は陸域生態系での生産飽和状態という現状を踏まえて,水産資源への需要が益々増加し,資源争奪の激化が国際問題化しつつあり,将来にわたり海洋生態系から食料をどのように安定的に受給することができるかが人類の課題となりつつある。本シンポジウムでは,今世紀における人口増加対策としての食料確保という観点から,海洋生態系の保全と水産資源確保をどのように包括的かつ具体的に解決するかを議論し,生態系ベースの持続可能な資源管理に向けた水産海洋科学の重要性を考える。