(回答は本書巻末にあります)
1 章
[1] リスクが測れない現象は?
[2] 予防(precaution)と未然防止(prevention)との違いは?
2 章
[3] データが少ないとき,不確実性係数はどのように設定されるのか?
[4] 原虫による死亡リスクが塩素による発癌リスクより過大評価されているのはなぜか?
[5] 上水の配水温度を上げることで細菌感染のリスクはどの程度上がるのか?
3 章
[6] 魚食による水銀摂取の健康リスクと不飽和脂肪酸摂取の便益はどちらが大きいか?
[7] 2005年8月の内閣府食品安全委員会汚染物質専門調査会の下記の資料を用いて,より多くの魚種についての水銀値を用いた水銀摂取量を計算するExcelシート(またはより便利な計算プログラム)を作成せよ.http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/mhlw/news/050812/050812.html
4 章
[8] 推定資源量がある値以下になった場合,捕獲を禁止しても減り続け,最後に絶滅すると思うのだが?
[9] 日本では7種のTAC対象魚種はどのように決定されたのか?
[10] 回遊魚のような広い地域をまたいで成長する魚は当然ながら,他国のTACを定めると考えられる.このTAC算出方法が各国によって異なると思う.これにより日本の計画が大幅にずれることはないのか.もしくは,そうならないように,会議が設けられているのか?
[11] 漁業関係者(特に現場)にパラメータの値を決定させるとき,高度な数学的な知識の説明はどうしているのか?
5 章
[12] 無影響濃度(NOEC)は調べる標本数を増やすとより正確にわかるのか?
[13] 個体群への影響だけでなく,個体への影響も避けるべきではないか?
[14] たとえば人の健康に及ぼす影響の場合,死に至らなくても障害が起こるならば避けるべきではないか?
6 章
[15] 表6.1で生物種の比を重量費で表示していたが,これは普通のことなのか?
[16] 外来種を駆除したからといって,生態系は元に戻るのか?
7 章
[17] なぜミバエを根絶しなくてはならなかったか?
[18] 国内外来種に対する対策はどうなっているのか?
[19] 外来種の侵入による他種への影響には,交配可能な種の侵入も考えられると思う.交配可能な種が侵入した場合,リスク評価を行う上でエンドポイントはどう設定するのか
8 章
[20] 環境省植物レッドリストの判定は減少率から絶滅リスクを算出した結果に基づいているが,IUCNのほかの基準で判定することは考えなかったのか?
[21] ミナミマグロの,73年後まで絶滅リスクが0.1%未満なのに,その後急激に絶滅リスクが上昇するのはなぜか?
[22] 定量的な減少率を求めて対策を促すことは賛成だが,「関数やグラフに当てはまる」というのではなく,それに付随する原因となる要因を知りたい.
[23] サクラソウやキキョウが100年後に絶滅するというのは実感がわかない.現在の個体数と減少率から相対的な絶滅確率を求めたという「但し書き」を付けて欲しい.
[24] ヒノキは自然分布はあまりないということだが,自然分布かどうかはどのようにして判断するのか?
[25] ホットスポットのような地域差はどのような要因で生じるのか?
9 章
[26] 絶滅危惧生物で,ミナミマグロ以外に実際には絶滅リスクが低いだろうという例はあるか?
[27] 未実証の保守的な実証を行った結果,実際の結果とはどのくらいのズレが生じるのか? 過去の例はあるか?
[28] 現在の状態をよしとして,現状維持を目標と掲げるというやり方では駄目か?
[29] 漁業人口(漁獲高)の変化はトドの絶滅リスクに影響を及ぼすか?
[30] トドのように絶滅危惧種かつ害獣である動物はほかにいるのか,それとも稀なケースなのか?
10 章
[31] ダムを撤去した後で洪水などにより下流域の住民に被害が出た場合,誰が責任を取るのか
11 章
[32] 11章では各年齢の生存率や繁殖率を一定と仮定したが,環境により変動する場合はどうなるか?
12 章
[33] 地球温暖化が大きな問題ではないとすれば,風力発電は不要か?
13 章
[34] 個体数指数推定の最尤法について,上記ではポアソン分布を仮定したが,過分散が起きていると指摘されている.過分散を考慮すると推定値はどうなるか?
14 章
[35] 14章で示した「ウェンカムイ管理」のためにはヒグマのキムンカムイとウェンカムイの数を推定する必要があるのではないか.
15 章
[36] 多くの学者の意見が存在する中で,管理シナリオをどのように決定しているのか?