環境省プロジェクト研究S-14主催公開セミナー

沿岸における生態系サービスや海洋健全度に関するセミナー

ポスター作成、掲示ありがとうございました)

2016年10月14日13-18時
(国研)港湾空港技術研究所 1F 大会議室

主催 S-14, 共催 S-15, 後援 港空研

 環境省プロジェクトS-14「気候変動の緩和策と適応策の統合的戦略研究(MiLAi)」及びS-15「社会・生態システムの統合化による自然資本・生態系サービスの予測評価 では、沿岸の生態系サービス解析を進めています。これらのメンバーを一堂に会し、相互の研究課題、研究の進捗状況を把握し、意見交換を行う場を設けました。S-14側からは(1)マングローブ生態系の生態系サービス評価および(2)東京湾の自然干潟と造成干潟における海洋健全度指数の定量化ならびに生態系サービスの貨幣換算化について発表し、S-15側からは(3)S9の成果の中で,沿岸生態系サービスに関連する部分の紹介および(4)今年度から開始した沿岸の生態系サービスの研究,特に今後のアプローチや研究計画について発表されます。そのうえで、お互いが連携できる部分,共通で解決すべき課題などについて,フリーディスカッションを行います。両プロジェクトメンバー並びに関係者の参加をお待ちしています。

5.スケジュール* 司会:松田裕之
13:00- 開会挨拶 (松田裕之)
13:10-13:40 S-15 国立環境研究所 山野博哉「気候変動等を考慮した将来シナリオにもとづく浅海域の自然資本・生態系サービスの予測評価」
13:40-14:10 S-15 JAMSTEC 山北剛久「EBSA抽出の検討および、S-15において推定するサービスの検討状況」
14:10-14:40 S-15水産総合研究センター 牧野光琢「海洋生態系変化の社会的評価に基づく管理オプションの検討」
14:40-15:00 休憩
15:00-15:30 S-15 北海道大学 仲岡雅裕「藻場生態系の生態系サービス評価方法について」
15:30-16:00 S-14 国立環境研究所 井上智美「マングローブ生態系に貯留されている炭素」
16:00-16:10 S-14 港湾空港技術研究所 桑江朝比呂「海岸線がもたらす福利厚生(沿岸十全性)」
16:10-16:30 S-14 国土技術政策総合研究所 岡田知也「海洋健全度を応用した干潟がもつサービスの定量化」
16:30-16:50 S-14 港湾空港技術研究所 渡辺謙太「干潟における調整サービスの定量評価」
16:50-17:10 S-14 復建調査設計(株) 三戸勇吾「比較順位法を用いた干潟がもつサービスの経済評価の検討」
17:10-17:20 休憩
17:20-18:00 討論,総評(仲岡雅裕ほか)
18:00 閉会*

*これに先立ち、12:00-12:50にS-14サブテーマリーダー会議(非公開)を開催します。
*18:30頃より,京急久里浜駅周辺で懇親会を開催します。

外部も含めて約45名の参加者がありました。
初めての環境省研究S-14生態班とS-15沿岸
班の合同行事。生態系サービスをどう考えるか、どう評価するか、結構新しいアイデアが出てきた。IPBESの議論も進んでいるが、その先を行っている。斬新なアイデアほど叩かれる。この日のあるアイデアはすぐには論文が受理されないかもしれないが、発表される日を楽しみにしてほしいと締めくくった。写真