環境影響評価学(担当松田裕之

工事中

更新

1.授業の目的
 1999年の環境影響評価法の施行以来、一定規模以上の事業などでは着工前に環境影響評価を実施することが義務付けられている。この環境影響評価の手続き、調査、評価項目、代表的な評価手法についておもに生物系の項目を中心に説明する。また、現時点では実施されていないリスク評価、リスク便益解析(戦略的環境影響評価)についても紹介し、生態系管理、順応的管理の基本概念について説明する。
 なお、事例研究として本講義期間中に開催される愛知万博環境影響評価を取り上げる。
 本講義を履修することにより、環境影響評価制度の概略と、生態系管理・順応的管理の考え方について理解することを目的とする。あわせてロジスティック回帰など、実用的な統計解析の方法を紹介する。
 Keywords 絶滅危惧種、環境保全措置、継続監視、反証可能性、不確実性、自然撹乱、遷移、順応的管理、生態系管理、新生物多様性国家戦略、自然再生事業、戦略的環境影響評価、リスク便益分析

2.各週ごとの授業概要

  1. 授業内容紹介。環境影響評価制度の概要と愛知万博環境影響評価書取得方法の説明
  2. 注目すべき植物種・動物種の評価手法
  3. 絶滅危惧種(レッドデータブック掲載種)の判定基準
  4. 絶滅リスク評価の応用
  5. 順応的管理と生物多様性の維持機構としての撹乱
  6. リスク便益分析と中池見液化天然ガス備蓄基地問題
  7. 猛禽類と環境保全措置
  8. 環境影響評価とリスクマネジメントの手続き
  9. 生態系への影響評価と自然再生事業指針
  10. 「自然とのふれあい」と新生物多様性国家戦略
  11. 環境影響評価の基本的事項に見られる工学系と生物系の環境基準の特徴
  12. 期末試験 

3.教科書・参考書

資料:愛知万博環境影響評価書(CD-ROM版)
参考書:松田裕之『環境生態学序説』(共立出版)
適宜講義中に資料を配布する。

4.履修目標の例示
 @環境影響評価法の手続きについて説明できる
 A環境影響評価の代表的な調査項目、評価手法について説明できる
 B順応的管理と継続監視の意義について説明できる
 Cリスク便益分析・戦略的環境影響評価について説明できる。 

5.授業方法についての説明
電子メールで予習・復習項目、質疑応答を行いつつ、資料事前呈示、PCプロジェクタ投影、講義ごとの感想文(意見提出を含む)提出により、講義内容のフィードバックを図る。

6.履修条件および関連科目
 環境問題に関心のある受講者なら受講可能

7.成績評価の基準
最終講義のときに試験を行う。また、各講義ごとの感想文も考慮する。

8.link
環境影響評価支援ネットワーク