水圏生物科学専攻・「水圏生物生態解析法」 松田担当分

(工事中:随時 計算機プログラム、演習問題などを載せる) July 12, 2001

7/12 の内容

1.Randomization test and Time Series Analysis
 漁獲統計や環境指標の年変動など、過去の時系列から相関関係を見出す方法と、その限界を紹介する。Bootstrap法などのRandomization検定を紹介する.さらに将来予測に利用する事例についても紹介する.マグロの絶滅リスク評価小型浮魚類の魚種交替現象などを紹介する.

2.Matrix Population Models
 Leslie行列などを用いて体長組成、齢組成のデータから、資源変動のメカニズムを解析する.安定齢分布、最大固有値(自然増加率)、変動環境下での個体群の維持についてのTuljapurkarの理論、魚介類と多年生植物に特徴的な不定成長(indeterminate growth)の理論、乱獲と保護を繰り返す場合の逆ベビーブーム現象などを紹介する.
 参考書 松田裕之『環境生態学序説』(共立出版、税抜2800円)